回想 入学式の最中にて

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回想 入学式の最中にて

「私達新入生一同は過去を守ります。現在を創ります そして 未来を創造していきます。 どうか在校生の皆様ご支援の方をよろしくお願いします!以上、新入生代表 " 野栄戮"」 拍手喝采である。俺一人除いて 今、俺は名前も知らない高校の入学式に出席している。紺色のブレザーはお下がりなんかじゃ無いしコスプレでも無い新品だ どうしてこうなった?何をしていた? 俺はそう………アイツと何か見ていただけ "ふざけた設定だな。書く気あるのか?" "失礼な!これからちゃんと書きますよ!" そうだ、アイツが新しい小説を書くとか言って設定を見ていた。そしたら光が………光….… 「 斎藤裕くん、寝ないで下さい!見えてますよ」 壇上からくたびれたスーツを着た誰かが俺に マイクで注意した。一同はそれを聞いて大笑いだ 「あの〜誰でしたっけ?あなた」 その問いを口に出すと会場は静まり返った。 みーんな俺の方見やがって……… 「さっき教室で自己紹介したのに忘れたのですか?あなたのクラス担任を勤める"須永康裕"ですよ。二度と忘れないで下さいね」 その引きつった笑顔を見て、この世界はマトモじゃ無いことを俺は悟った。これが俺の二度目となる学園生活の始まりだった
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