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「それで? 答えは?」 「あみだくじだ」 「……は?」 「だから僕がここに来たのは、あみだくじが理由だよ。そもそもあんたらエルフが、可能な限り少人数なんて制限をつけるから悪いんだ。『神々の飛空艇』の調査だぞ? 誰もが行きたがるに決まっている。各々好き勝手な理由をつけて、自分が行くべきだと主張した。結果として、選抜は大混乱。未確認の神族関連の調査だ、何が起こるかわからないんだから、早く調査を開始しなければならない。選抜に時間をかけているわけにもいかない。どうやって決めるのか混迷を極めた結果、じゃんけん大会とあみだくじの二案が提案され、後者が採択された」 「先生のあみだくじ番号は私が選んだんです!」 胸を張るナビ。カーペンターは阿保を見る目でナビを見た後、肩をすくめた。 エルフは、唖然とした様子で二人を見ている。 「……『神々の飛空艇』の調査要員を、そんな馬鹿みたいな方法で決めたのですか」 「まったく笑える話だよな? 学会でも優秀だとされている連中が揃って、最終的に出た結論がそれだぜ?」 「……はぁ」 エルフは頭を抑える。本当に来たのがこの人で大丈夫なのだろうか? そんな思いがあふれ出ているようだった。 「ま、安心してくれていい。来たからには仕事はしっかりやるつもりだから」 実に気軽そうなカーペンターの様子に、エルフは不安そうに、今度は大きくため息をついた。
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