運命は突然に

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かわいそうだったのは、瑞季の方だった。 1dkのただでえ狭いのにCDや本で埋め尽くされてさらに狭くなった部屋での異性との同居を余儀なくされて。 俺のせいではなかったが申し訳なかった。 瑞季は、俺より1歳年下で、街のレストランでウェイトレスとして働いていた。 とにかく眠るのが好きで、放っておくと昼の1時まで起きてこない、なんて事はざらだった。 聞けば、高校は地元ではかなり有名な偏差値の高い学校に通っていたようだが、進学しなかったのには何か深い訳があるのだろう。
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