運命は突然に

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運命は突然に

コンビニから帰って来ると、達磨さながらの体型をした大家さんとちょうど自分と同じ歳くらいの女が部屋の前で、何やら話し込んでいた。 「どうしたんですか?」 と尋ねると大家さんは、ちょうど良かったと俺を隣の部屋に案内した。 そこは、雨漏りで床が水浸しになっていた。 「いやぁ〜、彼女、今日ここに越して来たんだけど… 昨日の嵐でこの様よ。 特にこの2階の角部屋ってひどくて、前住んでた人もこれが原因で出てっちゃったんだよね。」 大家さんはそこまで言うと俺をすがるような目で見てきた。 まさか、この人、俺にこの女を泊めてくれと頼んでいるんじゃないだろうな。 嘘だろ、冗談はその体型だけにしてくれ。
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