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薄暗い教室の半分くらいの広さの部室の電気をつけて中へゆっくりと入ると……
「あずっち。お疲れ!」
「う、うわあ!」
突然背中に衝撃を覚えた。なんと部長で2年の塚本亜希先輩が笑顔で飛びついてきたんだ。正直恥ずかしい……
「あずっち。今日も演技マジ最高だったよ。流石経験者はすごいわ。羨ましいなあ」
「亜希先輩恥ずかしいです」
「ごめんごめん。それより聞いて聞いて。我が演劇部の予算が今月から2倍になったんだよ。あの悪女城ケ崎も私たちの実力を理解できたんだわ」
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