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「うふふふ。梓ちゃんの困った顔。素敵よ。その辺のイケメンよりもドキドキしちゃうわ」
「そんな…… あまりボクのことを見ないでください」
「うふふじゃあ誰もいないことだし。キスしようか? キ・ス」
茜先輩はニコッと微笑むと慣れた手つきでボクの背中に手をまわすと、ボク生暖かい吐息を感じながら舌が絡み合う。
「う~ん。梓ちゃん。好きよ」
「う、うう先輩…… 」
くちゃくちゃ
ボクはさっきまでの緊張感が一気に吹き飛んだ。だがボクの心は複雑だった。確かにボクは女子にときめく。先輩との行為とスリルにはドキドキするし快感だ。でも何かが違う…… こんなんじゃない! 初恋だった春香先生へ抱いた時の気持ちと違う…… キスはミントの味で爽やかだけど気分は違った。
……なのに拒否できずにいつも受け入れる自分が居た。それにはある理由があるんだ。
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