After Story Vol.4 厄災の始まり

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1月6日 正月休み最終日。ツイッターでニュースを見る。 「えっ!?新型コロナウイルスが武漢で発生!?」 年初めにいきなりとんでもないものを見てしまった。 「まさか・・・これか!?」 三龍の放った不安な声が、こんな形で襲い掛かってくるとは予想外だった。 しかし、たった一人ではどうしようもできない。 何とかして、ツイッター上に「三龍の声が、現実化する!」と危機を書き込んだ。 「本当に、今年はヤバイ気がする。やはり、龍の国、日本に浄化現象が起きようとしている。対象は・・・」 コロナウイルスといえば、高齢者を中心に肺炎を起こすものとして有名だが、新しいコロナウイルスが発生したとなれば、若年層も油断できないのは想像できる。 「どうか・・・九頭龍様がいるなら・・・滞り、憤り、息詰まりから龍の背に乗る民を守ってくれ・・・」 神棚に祈りを捧げ、疫病退散を祈願する。 「トーシャじーさん?」 「トーシャサン?」 「あっ!何だよクオーレとドラゴンか・・・そうだ!この国、いや、全世界に危機が訪れようとしている。それを阻止してくれと九頭龍様に祈りをしていたところだ」 中国発となれば、もう新型コロナウイルスの世界的感染拡大するのは容易に想像できていた。 世界規模で、厄災が始まろうとしていた。もう、自分だけでは打つ手がない・・・ 「もうダメ・・・俺一人では歯が立たない。ただ発信するだけしかできない・・・」 そう諦めていた時・・・ 「トーシャじーさん!諦めたらそこで人生終わりだゾ!」 「ソーデス!トーシャサン!ネバーギブアップ!」 2柱の龍神が励ましてくれた。 「そうだよな・・・いつしか大きな力になることを信じて、発信し続ける!クオーレ、ドラゴン、ありがとう!」 2柱の龍神から勇気を貰い、三龍の声が現実化することをツイッターで発信し続ける! ~END~
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