*** ギャップがなくてもモテるヤンキー ***

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*** ギャップがなくてもモテるヤンキー ***

キョウカ 「…………ふんふん……」 楓子 「……ねぇ、スマホ真剣に見て何してんのキョウカ」 リナ 「占い占い」 ナホ 「未だにウチらに『気になってる人』教えてくんないクセに、毎日あーやって恋愛運チェックしてんだもんなぁ」 明莉 「……運任せじゃなくて、自分で動けば良くない? 」 リナ 「まぁそー言わないでやって? キョウカ、ああ見えて恋愛にはかなり奥手だから」 明莉 「ぁ~……まぁ、ね。顔派手だしあのスタイルだから遊んでそうに見られがちだけど実際はかなり、ね」 リナ 「そそ。ウブでカワイーのよ、ウチらのキョウカ♪」 楓子 「リナってキョウカと小学校からだっけ? 」 リナ 「うん小5で同じクラスなって仲良くなった。……その頃からキョウカ、体の発育良くてさぁ、男子にからかわれてたから」 楓子 「あぁ、胸? 」 ナホ 「ホント男子ってバカだよね~、そこしか見てねぇのかっての」 明莉 「まぁ、ナホもリナも男子からモテてるけど、キョウカは何か……色気、なんだよなぁ……」 ナホ・リナ 「「それな~」」 楓子 「そのくらいの年頃から男子にそーゆーのからかわれてきたなら、ちょっと恋愛に奥手になるのも仕方ないのか……」 ナホ 「やーだーーー! キョウカはウチらのだもん! アホな男子なんかにやりたくねぇよーーーー! 」 明莉 「ぃやキョウカ応援してあげようよ……」 リナ 「でもさ、キョウカの気になってる人って結局誰なんだろ」 楓子 「ん~……太志かなぁ? アイツ、お父さんみたいに包容力あるし」 リナ 「ちょっと楓子アンタさ、自分が年上と付き合ってるからって誰もが包容力求めてると思うなよ? 」 楓子 「え? 後藤くん別に包容力それほどないよ? 」 リナ・ナホ 「「…………後藤さんカワイソー……」」 明莉 「楓子はアタシが包むッッ!! 」 楓子 「ぃだ……っ! 物理かよ。いきなり抱き着いてくんな。てか、違いだよ」 明莉 「ちょっと冷たい楓子もイイッッ!! 」 楓子 「……明莉ってたまに気持ち悪いよね」 明莉 「ん゛ん゛っ!! 冷たい楓子最高……っ!! 」 リナ・ナホ 「「……ホント面白いよねアンタ達……」」 キョウカ 「……ねぇちょっとアンタ達さっきからうるさいんだけど。何の話ししてんの? 」 リナ 「ウソだろ。この距離にいて全く聞こえてなかったの? 」 キョウカ 「真剣でしたので。でさ! 私の今日の恋愛運結構いいみたい♪」 ナホ 「そーかそーか♪良かったじゃん♪」 キョウカ 「うん♪ラッキーアイテムが炭酸のドリンクだって書いてたからちょっと買いに行ってくる! 」 楓子 「ぁ、私も行く」 リナ 「私も~。明莉とナホも何か買ってくる? 」 ナホ 「ぁ、じゃあ私オレンジ♪100%のやつね♪」 明莉 「カフェラテ」 キョウカ 「分かった、待っててねー♪」 明莉・ナホ 「「お願いしまーす♪」」 リナ 「ぁ、オレンジ売り切れじゃん」 楓子 「向こうの自販行く? 」 キョウカ 「そだねー。100じゃないとナホ飲まないし」 楓子 「んじゃ早いとこ行こ」 モブ1 「───────じゃん? で、やっぱ俺らの学年だとキョウカ達のグループが1番じゃね? 」 モブ2 「だなー♪」 モブ3 「俺、楓子が1番いい♪」 モブ1 「ぃや彼氏いんじゃん。しかも年上。社会人」 モブ3 「現実突き付けんなよ……」 モブ2 「俺は付き合うならリナかなー♪」 モブ3 「その言い方だと付き合うんじゃなきゃ誰でもいいって聞こえるんですけど♪」 モブ1 「でも実際さ、キョウカとか……ちょっとだいぶ良くね? 」 モブ2 「あー分かる。キョウカはマジで色っぽい。大人っぽすぎて付き合ってるイメージつかねぇけど、お世話にはなりたい♪」 モブ3 「『お世話』って! ヤリてぇって素直に言えよ! 」 楓子・キョウカ・リナ 「「「…………」」」 楓子 「……ホント、男子ってバカだしアホだよなー」 リナ 「つか、そんな話しこんなとこですんなよな……! 聞こえてるっつーの! キョウカ、気にしちゃダメだよ? 」 キョウカ 「ぁ~大丈夫、別に……慣れてるし……」 楓子 「…………。よし、今アイツら殴ってくるから待ってろキョウカ」 キョウカ 「いやいやいや! 大丈夫だってホント! ……ホント、慣れてるから……」 リナ 「……戻ろっか……アイツらいなくなる気配ないし。ナホには悪いけど別の買って───────」
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