そこに咲く花は

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 ユウキと初めて会ったのは大学生の時。彼とは付き合いだして、まだ最初の頃だった。ある日『俺の親友だ。優しくて、気の良いやつなんだぜ』と、紹介された。なぜか自慢気な彼の表情が印象的だった。そんな親友に私を紹介してもらえたことも嬉しく思ったことを、今でもハッキリと思えている。    その後、私の友人を紹介して、よくダブルデートみたいなものをした。イベント事も一緒だったが彼も私も不満は無く、何より楽しく、何より幸せだった。  残念なことにユウキと友人との付き合いは長くは続かなかったけれど、私たち三人の関係は同じままで、社会人になっても変わらず一緒にいた。  何度かユウキに彼女を作ろうと紹介したが、上手くはいかなかった。最後にはいつも『今のままでも十分楽しいから良いんだよ』そう言って少し照れながら言った。お前の理想はどんだけ高いんだ、と彼がユウキを問い詰めに掛かるのが毎回セットだった。
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