雪籠(ゆきごもり)
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顔を上げると商店の奥が赤々と燃えていた。 その先は暗い岩場となっており客は顔を上げると奥へと歩き出す。 (そうだ、私は途中で足を滑らせ。そして雁木の下へと落ちて…) 「死出の食べ物も口にしたし、一緒に行こうか」 老人がおたまを置き私の手を取る…その手は氷のように冷たかった。
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