雪籠(ゆきごもり)

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 …出張先に行く途中、電車が雪で止まり私は近場のホテルに泊まることにした。  翌朝、雪は止んだものの、線路の除雪を終えるのに午後までかかるとのことで、私は空いた時間を使いぶらりと街の中を歩くことにする。    街は奥に行くにつれ道幅が狭くなり、屋根同士が横に連なっていた。  雪で道路側が塞がれた狭い通路のような空間を潜り抜け、顔を上げると行く先に見える屋根の上から雪を下ろす人々の姿が見えた。  手前に置かれた看板を見ると「一斉雪下ろし中」と書かれている。  
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