みたらし団子

7/7
前へ
/115ページ
次へ
「風見は推薦でしょ?夏には決まってたもんね。」 バスケの推薦枠で、強豪の大学に通う。風見とは全く違う通学路になって、私達はこのまま音信不通になるのかな。大学で新しい食べ友が見つかるか。 「うん。バスケを目一杯やるんだ」 「お互い、違う道だけど頑張ろうね」 「うん」 風見と拳をぶつけあう。 このまま会わなくなるんだね。 私の高校時代の青春はすべて、風見とのごはんだった。向かい合って、隣合わせになって食べる。誰かと一緒に食べること。 明日、私は誰と食べるんだろう。
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加