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スリッパをきちんと履き直し、お母さんが帰ってきたリビングへ。
「おかえりなさい。今日はおばあちゃんがおかずをたくさん作って置いていってくれたの。今温めるね。」
「ただいま、マドカ。ありがとう。」
お母さんはどんなに疲れていても笑顔でそう言ってくれる。
私は冷凍庫からラップに包んだご飯を出してレンジで解凍し、その間におばあちゃんが作ってくれた筑前煮を器によそう。
時刻は午後9時。私は先に夕食を済ませていた。
自慢じゃないけど、ホントに自慢じゃないけどお母さんは料理が全くできない。だから、ちょくちょく近所に住んでいるおばあちゃんがやってきては私たちのためにおかずを作ってくれる。
・・料理以外の家事は凄くきちんとこなすんだけどね。一応、お母さんの名誉のために言っておくと。
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