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私には… 決まった相手の人がいる。 20歳になったら、結婚しようと言われていて当時から私は二つ返事だった。 なぜ、20歳かと聞かれることが多かった。 その理由(わけ)は… わからない。 ただ、その間は、自由という。 意味がわからないと多くの友達に言われた。 そんな話を高校2年生の私は、目の前にいる友達、友梨に話していた。 友梨は、高校生になってから出会い、席が近いこともあって、話も合い、一緒によくいるようになり今に至る。 「えー!」 「…」 「七海は、運命の人とか、純粋に夢物語を描いてる人だと思ってた…」 「そう?」 「で?」 「…うん?」 「その人はさ、同い年とかなの?」 「…え?」 「え?」 「…」 「…」 「…もしかして、知らないの?」 「…いや…」 「…?」 そんな時、チャイムは鳴ってしまった。 友梨と私は、自分の席に着く。 相手の人の名前は… 髙木優助。 歳は… 後ろの席の彼女は、私の肩を叩く。 「後で、また、話そう!」 私はこくっと頷いた。 授業が始まりだす。 午後という眠気が恐る時。 大体のクラスメイトが机に伏せていたりペンを持ちながらもこくっとしている。 後ろを振りかえても、友梨はその人で、こくっとしながらもペンを持ち、目を閉じている。 「…」 そんな教室の中は、静かで、先生の話し声、ペンを走らせている音だけが響いている。 窓側の席の私は、窓の向こうの外を見ていた。 そう言えば、あれから全然会ってないな… 最後の会ったのはいつだっけ? 連絡も特にしてないしな… 本当に私は、20歳になったら結婚するのだろうか。 久し振りに、そんな話を人にしたものだから、また、こんなことを考えているのだと思った。 以前もそんなことがあった。 どんな人だったっけ? そんな時、チャイムは鳴った。 チャイムで目を覚ましたのか、友梨は、大欠伸を静かにしていた。 「…ねえ、七海!」 私は振り返る。 秘密な話をする時のように、私の耳に手を添える。 「放課後さ…」 そんな時だった。 「よっ!」 「…」 「なんで、2人して、そんな冷たい顔してるのよ」 「…」 「なぁー!放課後さ…」 また、混ざって来る彼とその友達。 「今日、お二人は、放課後、空いてますか?」 「…」 「空いてるな!じゃあ!行こう!」 「どこに?」 友梨は口を開く。 「お願い!一生のお願い!」 「それ、毎回、言ってますけど」 「ねえ!この通り!」 「…どうする?七海?」 「…いいけど…」 「じゃあ、決定な!変えるなよ!待ってろよ!」 「…」 そして、彼らは、ここから去っていった。 友梨は、大きなため息を吐いた。 「友梨…」 私は、口を開く。 「さっきまでのところは、ほとんどの人に話してるだけどさ…」 「…?」 「さっきの話の続きなんだけど…」 「…」 「あのね…」 「えー!!」 今日イチ、友梨の大きな声。 「友梨、声、大きいよ!」 「あ…ごめん…そっか…」 そして、私と友梨は、ホームルームが終わり、彼らを待っていた。 彼らは、友梨と仲良くしてから、ついてきたものみたいで、放課後、よく一緒に遊んだりはしている。 「七海…」 「うん?」 「多分だけど…」 「…え?」 「待たせてな!」 「行くぞ!」 ピロン。 私のスマホの画面が光る。 画面に出てきたのは… "お久し振りです。髙木優助です。元気にしてますか?" 私は驚いた。 「どうした?」 「…いや…何でも…」 そして、私達は、カラオケに行った。 「七海!」 「…?」 「ごめん…」 「え?」 「そうに呼んでもいい?」 「え?」 「…」 「うん!」 彼、田口郁。 「じゃあ…俺のこと…郁って呼んで…」 「…」 走って金子聡のところにいく。 「…」 え? その日は、夜、なかなか眠りにつけなかった。
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