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コイツは元々色々知らなかったのもあるんだろうが
本質はかなりの天然。
足枷が取れた今 基本何でも喜び 面白がり
その一つ一つがかなり他とはズレている。
それが可愛く見えるからタチが悪い。
その上 方向音痴は相変わらずだというのに
地図アプリを駆使して行動範囲もどんどん広がり
最近はやっぱり必要だと車も運転し始めた。
挙げ句の果てに 丈一郎が面白がり
「晶ちゃん。人気あるんだよね〜。
自信がついたのか 明るいし笑顔も可愛いし
なんだろ。新妻の色気っていうの? 周りがほわんと
しちゃってさぁ。この間もね・・。」
わざわざ電話をかけてきてまで報告してくる。
おかげで なかなか一緒に居られないコッチは
アレもコレもと毎日心配ばかりしている始末。
全く。
縛りつけて ずっとそばに置いておこうか。
うーん。と考え込む晶の後頭部を掴み 引き寄せて
口づける。
そのまま押し倒すと また首を振られ唇が離れた。
「だからっ。先にご飯・・。」
「後でいい。」
「だって・・まだ準備何も・・。」
「じゃあ 俺がやる。」
抱き抱え立ち上がると 晶はバタバタと暴れた。
「ダメですっ! そんなの・・。」
「俺が挿れる所を自分で綺麗にするのは
当然の権利だろ。」
「ヤダヤダヤダ!」
「いいから暴れんな。」
押さえ込みながらバスルームへと歩き出す。
「堂上さんっ!」
本気で怒った時だけ前の呼び名に戻る。
「お前も堂上だ。」
蓮司は舌を出しそう言って喚く晶の口を己で塞ぐと
バスルームのドアをパタンと閉めた。
・・fin.
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