人魚
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百年前、人間に捕らえられそうになった時に、 尾びれの片方がちぎれてしまった人魚がいたの。 泳ぐのも遅れてしまうから、また人間に狙われて。 それでも変わらずに、迷い込んでしまった船や人間を見つけては、 使いのウミガメやイルカに先導させて、助けていたわ。 まるで何もないかのような、変わらぬ笑顔で。 きっと最後まで。 テオ、それが彼の名前。 人魚には男の人魚もいるの。
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