【新姥捨て山】

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    妻「私と結婚(けっこん)して、後悔(こうかい)した?でも、勘違いしないでよね」 女って、皆そんなもんよ。 妻「あなたの母親だって、優しく見えて(はら)の底は、私と似たり寄ったり」 とくんと、僕の胸がちいさく魂動(こどう)した。 妻は目の前にある紅茶(こうちゃ)を一口飲む。 僕「違う…」 妻「…え」 僕「お袋は、お前の言うような人間じゃない。その辺に腐るほどいる病的老害者でもない」 妻の手が、震えだした。 瞳孔(どうこう)も開き始めた。 全身が震え、椅子(いす)から転げ落ちた。 苦しんでいた。 僕「お袋を、馬鹿にするな」 うじ虫でも見るように、妻を睥睨(へいげい)する。 そのまま(しばら)くして、 妻は動かなくなった。 僕は妻が死んだのを確認し、 もういいよ(ヽヽヽヽヽ)お袋(ヽヽ)と言った。  
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