【新姥捨て山】
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お袋は、ゆっくり
収納
(
しゅうのう
)
庫
(
こ
)
から顔を出した。 お袋は
涙
(
なみだ
)
ながらに、ごめんなさいと繰り返し
呟
(
つぶや
)
く。 そんなお袋の背中に、僕はそっと手を添えた。 僕「安心してお袋。今度は僕が、お袋を護るからさ。これからもずっと一緒だよ」 それでも、政府が設けた
特別
(
とくべつ
)
火葬
(
かそう
)
処理場
(
しょりじょう
)
では、
母の
(
ヽヽ
)
遺体
(
ヽヽ
)
が、つつがなく焼かれていた。 ───了
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