孤独なbitch

助け

「ありがとうございました！またお越しください！」

最後のお客様を見送った後、一気に疲れが出てきた。

今日は忙しい一日だったな…

勿論、ありがたいことではあるけど、

風見様への対応にもいまいち慣れないし、

閉店時間まで飲んだのは初めてだったので、

正直ヘトヘトだった。

「かのん、乗らないのー？」

気づいたら迎えの車が来ていて、

真衣が声をかけてくれたけど、私は、

「ありがとう。でも今日は歩いて帰ろうかな。」

と答えた。

心配そうな顔をしている葛木さんと真衣に、

「ちょっと散歩をしてから帰りたくて…」

と言って、私はいそいそとお店を後にした。