悪夢の目覚め

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 けたたましいアラーム音で目が覚めた。  起き上がり、枕元のスマホに手を伸ばす。せっかくいい夢を見ていたのに、全部台無しになってしまった。  もっとも、この小さな端末は、命令通りに持ち主を起こしただけなのだ。呪うとしたら、この時間に起きると決めた昨日の自分だろう。  やり場のない苛立ちを何とか押さえ込んで、アラームを解除した。  画面の片隅に小さく映る日付が目に留まり、もう2カ月も経っていることに気付いた。  ――そろそろ、受け入れるしかないのかな――  心の中で呟いて、ベッドから起き上がる。重い足取りで、クローゼットへと向かった。
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