「夜の声」

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「夜の声」

e3445710-5e7d-4638-a8d0-4febe260eaac 「Voices of The Night 」= 「夜の声」 大学生の頃かな?これを書いていたの。ルーズリーフにこんな感じでみっちり。 原稿用紙の文字数に直したら、何文字になることやら💦 (これを今からテキストに起こすのは嫌w 絶対、全面書き直す‼️) 今、読むと恥ずかしい。本当に妄想小説の域を出ない。 それでもあの頃は、真面目に妄想して書いていたのよー。 女の嫉妬の話だし。テロリスト ジェニファーがローナを精神的にも身体的にも傷つける話。 真ん中にいるのは、アレックス。昔のアレックスは自暴自棄になってた時期は、毎晩、毎晩、取っ替え引っ替えやってたからw そのあたりの話を踏まえてのディアーナとの会話があるわけですね。 「The Whole Day of Alex」Act 3 ⑤ Reduction から転載。 ディアーナがコルクを抜き、中身をグラスに注いだ。 ふわっとスコッチウィスキー独特の豊潤な香りが部屋に広がった。 時計は夜中の3時をすでに回っていた。 一杯飲み終わって、ほんのりと酔いがまわってきた。 2杯目を注いでいると、ディアーナが話を切り出した。 「カゼ、どう?」 「ああ。大丈夫、大丈夫。ジャーナリストは体力勝負だからよ。熱も下がったみたいだしな」 「そう」 「で、話があるんだろう?」 「!」 グラスを口元に当てながら、彼女は目を丸くした。 「なぜ、そう思うの?」 「さあ、…なんとなくかな。こんなに旨い酒をぶら下げながら俺のところに来るってことは、何かあるって勘繰るほうが普通じゃねえか?」 「よく、わかっていらっしゃる」 「女が男に酒をおごる時は、何か願い事があるはずだからさ」 「じゃ、男が女にお酒をおごる時の条件を説明できたら、あなたの質問に答えてあげる」 「お嬢さん、攻守が入れ替わってますけど?」 「うっさい!私が納得する理由を答えてもらおうじゃないのw」 「なんだ、これしきの酒で酔っぱらったか?」 「がうっ」 「からみ酒とはな。ま、いい。美味い酒の礼だ」 「アレックス…」 「男が女に酒をおごる理由はひとつしかないだろう?」 「引っ掛けるため?体が目的?」 「酔った勢いでなんてこと言ってるんだよ。ったく」 困った顔でアレックスが彼女を見つめた。 アルコールが入ったためか、表現が非常に直接的だ。 「違うよ。まあ、中にはそういう不埒な輩もいないことは否定しないがね」 「あなたは?」 「俺?俺は、純粋に楽しみたいんだよ。その女性と過ごす一瞬を。一期一会っていうだろ?」 「独り身ならそれでもいいでしょうけど、」 「随分、突っかかるな。俺、無理やり力づくなんてしないぜ。少なくともヤるなら、」 彼はグラスを持ったまま、胸ポケットからタバコの箱を取り出し、一本口に加え、火をつけた。 「私にもそんな目を向けてる?」 「いんや。そんなもの微塵も。だいたいあんたはローナの幼なじみだろう?あいつの知り合いに手を出すほど俺は困ってない」 ニンマリとアレックスが笑った。 それを見て、ディアーナもまわりくどい話は意味がないと悟ったようだ。
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