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あっちこっちの刺激に翻弄されながら、光輝さんの手の中の僕のがすごく張りつめてて、もう爆発しそぉ。
「ぁ、あ、光輝さっ、も、……助けて」
ギュウウウと限界まで力が入って腰がグッと持ち上がる。光輝さんが耳元で囁いた。
「出していいよ」
もう、もう、耐え切れない。
光輝さんの声に誘われるまま、快感がブワッと大波となり溢れ出す。光輝さんの大きな手のひらが先端をキュッと包んだ。
「あああっ」
初めて味わう激しい快楽と勢いに僕は怖くなって両手で顔を覆った。
光輝さんの手の中でおもいっきり噴射しながら僕は悶えた。ビクン! ビクン! と腰が震える。
肩を抱いていた光輝さんが僕を引き寄せ、ビクビク痙攣する体が落ち着くまでくっついていてくれた。
心臓が早鐘を打ち、汗が噴き出してくる。握っていた手がそっと離れ、濡れた手や僕のをティッシュで拭いてくれる。
拭き終わると、光輝さんはまたベッドへ横になり、今度は僕を両腕で包み、抱きしめてくれた。
抱っこはすごく安心できるけど、汗が光輝さんについてしまう。
「あ、あの……」
光輝さんが目尻にキスして囁いた。
「大丈夫?」
光輝さんの問いかけに、汗どころの話じゃなかったことに僕はやっと気づいた。
「あ、はい……その、ごめんなさい。あ、っ手に、いっぱい」
「そんなことどうでもいいよ。すごく可愛かった」
「か、かわっ……」
可愛いなんてそんなわけない。
僕はブンブン顔を横に振った。
手に出してしまったのも、いまさらながらに真っ裸なことも、汗いっぱい出てしまった体も全部が恥ずかしくてどれが原因かわからないけど、顔がカンカンに熱い。
「汗気になる? シャワー行こうか?」
「貸してもらっていいですか? って、あ、ここ綾光さんの部屋なのにっ」
とんでもないことをやってしまったことを思い出して、目が回りそうなくらい頭がくらくらした。光輝さんがフッと微笑む。
「綾だって分かってるさ。だから戻って来ない」
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