ウチの常連のイケメンさん

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ウチは小さな喫茶店、とある高校に近いためメニューは学生仕様の大盛りが多い 「マスターいつものお願い」 そんなウチの店には常連がいる 小柄だが顔立ちが整った細身のイケメンさん 「ネーちゃん可愛いーのぉ、オレと茶ぁしばきに行かねぇ?」 「えっ、その・・・えっと・・・」 ある女性客が男に絡まれて困っていた。その顔は迷惑だという感情と、お茶しに行こうってそもそもココ喫茶店じゃないの?という困惑の入り混じった顔だ 「ごめん、待たせたね」 常連のイケメンがナンパされている女性のテーブルに座る 「何じゃお前‼︎いきなりしゃしゃり出るんじゃな・・・」 「お客様いつものです」 私は細身のイケメンが必ず注文するバケツプリンをテーブルの上に置く 「ばっ・・・バケツプリンだと⁉︎こんなモンスターをいつも退治しているのか⁉︎ちっ覚えていろよ」 男はバケツプリンと、それをいつも平らげているというイケメンに恐れをなして逃げる 「あ、ありがとうございます。助けていただいて・・・」 「ハハハ、お礼なんていらないよ。だって・・・」 細身のイケメンは女性の隣に座り顔を近づける 「先を越されて、ムカついて追い払ってやっただけだから・・・僕と一緒にバケツプリン・・・食べてくれる?」 なんじゃその口説き方ーーー⁉︎⁉︎⁉︎
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