2 Sな彼女とドSな彼

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翌週のことやったと思う。 朝の給湯室にいるサヤカの変貌に タヌキが化けんのを失敗したかと思った。 ふら~と所在なさげにうろつく。 おいおいおいおい……(汗)。 こいつ大丈夫か?! 目の下にはクマ。 顔は土色。 歩く姿は幽霊。 まさに生ける屍。 こないだまで ガツガツ納豆巻食ってたアライグマと 同じ生き物と思われへん。 「サ、サーヤ? 生きてるか?」 「生きてますよ〜……」 「ふなっきーと何があってん?!」 理由はそれ以外には考えられへん。 「別れたんで……」 ええっ?! 「な、何でや?!」 「言いたくないんで、そっとしといてくれませんか……」 振られたんやな。 相手はまだ遊びたい盛りの若者やしな。 童貞卒業したら色んな女とやりたいよな。 「そっか。すまん……」 「いえ……」 「昼は外に食べに行くか? おごったるから」 「食欲ないんで結構です……」 重症やな……。 気持ちは痛いほどわかる。 今は少し時間が必要やな。
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