2 Sな彼女とドSな彼

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「あー、誰かさんがグダグダ言うから花火まともに見れへんかったやろ」 「う……すみません」 「ええよ。この貸しはサーヤの体で払ってもらうからな」 サヤカの体がビクッと震えた。 「いっ、今から?!」 「誰も今からなんて言うてへんわ。変態(笑)」 真っ赤になっているサヤカを いじらしく思った。 「ほら。行くで」 さっきからぶつかっている手を握る。 「あの、手汗が……」 「お前は色気ゼロか(笑)。別にヌルヌルでええから黙ってつかまっとけ」 人混みの中を埋もれるように歩く。 汗ばむ手を離さないように。
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