2 Sな彼女とドSな彼

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「こ、こんなとこで発情しないで下さい」 腕の中でサヤカの体温が急上昇する。 「どこで発情しようが俺の自由やろ」 悪戯心がムクムクと起きて 逃げようとする腰を撫でる。 「あ、ちょっと……!」 身をよじるサヤカの動きは ダイレクトに響いてくる。 「わっ。モゾモゾ動くな、ハゲ!」 「髪の毛はえてます」 しょうもない返しに理性が蘇る。 「わかってるわ。毛の問題ちゃうねん」 「何の問題ですか?」 「大人の事情や! ええからジッとしとけ」 大人の事情……。 あー、そーゆーことデスネ……。 「変態」 「うっさい。この状況で勃たん男がおったら連れて来い。俺が正常に機能してるか確かめたるわ」 もう早く駅に着いて欲しいと 心から願った。
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