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「ーーーー!」
ハッと目を覚ます。
部屋のカーテンの隙間から、外の光が差し込んでいた。
もう朝…
寝た気がしない体を起こして、血で汚れたはずの頬に触れる。手の甲には何もつかない。
「…夢…」
怖い夢…
思い出すとぞっとする。
ベッドから両足を下ろして、寝起きの頭で思い出す。
舌を切り取られていた、女性の顔。
私に向かって、何かを訴えかけていた。
“呪われた人の夢に『歌死魔さん』が現れて、何かのメッセージを伝えてくるんだけど、それがわからないままだと、その人は数日後に死んでしまうって話”
……あ…
まさか、そんな…
「…どうしよう……」
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