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と呟いて、神楽君はすたすたと歩いて行き、ドアを開けて廊下に出る。
慌てて後を追う潤君に続いて、私とリーダーも後に続いた。
薄暗い廊下を進む。
この光景、私は二度目だ。
これも夢なんだろうか。
全員が同じ夢を共有しているようで、なんだか不思議だ。
ザーー…
水が流れる音が聞こえる。
誰も口を開かない緊張感の中、神楽君を先頭にして廊下を進む。
音は強くなり、やがて廊下の突き当たりに、ドア。
「…この先か?」
潤君が呟いた。
神楽君は何も言わずにドアを開ける。
シャワーの音が一層強く響き、湿った空気に混じって血の匂いが鼻を突いた。
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