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601号室に入った瞬間から、なんだか、おかしいって感じた。
空気が重くて、ひんやりしている。
「先に食べ物決めちゃおっか。フライドポテトは必須かな」
ソファに座った鈴村さんがメニューを開きながら言った。
「あ、私ハニートースト食べたいな〜」
佐々木さんが鈴村さんの隣にゆっくり腰を下ろしながら言った。
「じゃあ私は、人数分のドリンク取りに行って来るよ。みんな何がいい?」
川村さんがドアの前で言うと、2人がそれぞれドリンクを言った。
私も「ありがとう…オレンジジュースで」とお願いする。
川村さんがドリンクを取りに行って、鈴村さんが電話で注文する。
私はその間、この601号室の空間にあちこち視線をやった。
やっぱり…なんだかここ、やだな…。
私は霊感とかないけど、でもここは嫌だって感じる…。みんなは、なんとも思ってないのかな…?
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