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プロローグ
ありがとうヴォーグ星人。
我々はあなた方のおかげで、地球がいかにかけがえのないものだったかということを改めて実感しました。人類はもっと早くこのことに気づくべきだったのです。きっとあまりにも自然からかけ離れた生き方にシフトチェンジした末に、自然に生かされていることへの謙虚さを失くしてしまったのでしょう。
人類は天まで届けとばかりに高く高く石を積み上げることだけを考えて、世界中の至るところで冷血に動物を追い立て植物をなぎ倒し、その累々たる屍を踏み台にして盲目的に発展して行ったのです。
たくさんの動植物が無抵抗に為す術もなく絶滅して行きました。
人類は長きに渡り、それら動植物の悲鳴に耳を塞ぎ足元の惨状に目を背け続けたのです。
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