雨月ノ君ハ 冷タイ唇
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私の初恋は中学三年の頃。相手は時季外れの転校生だった。 今でもはっきりと思い出せる。窓際の席で暖かそうな日差しを浴びて、色素の薄い黄色味がかった茶色の髪が、教室内へ緩やかに吹き込む風にサラサラと揺れていた。 あの透き通った肌に薄く引き結ばれた桃色の唇は、触れたらどんな感触がするのだろうと、授業中に何度も何度も彼の横顔を盗み見ていた――
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