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11.
診察の結果、涼の足首は靭帯が一部切れてる状態、
まぁ想定通りグレードⅡの捻挫だった。
それは仕方ないが…
「(泣き顔を見て惚れるって俺やばくないか)」
俺がそんなことを考えて頭を抱えこんでる中、
涼はストレス撮影が相当堪えたようで、足首を
触られそうになる度ビクッと肩を揺らしている。
「後は固定するだけだから痛いことはないぞ。
だからもう泣くなよ。」
そう言ってからかうと、涼は顔を真っ赤にして
「分かってます!!」
って。でもやっぱり触られたら固まってた。
子犬みたいで可愛い。
帰り道。
俺は、駐車場から家までの道をぴょこぴょこと
慣れない松葉杖を使って歩く涼を見ては頭を抱えての繰り返し。
「歩くの、辛くねーか?(こんなに可愛いって
思うのは惚れてるからだよな。)」
「痛むけど大丈夫です。もう、すぐそこですし!」
「そうか。(俺ってSっ気でもあんのかな、、)」
はぁーーーーーー。
とりあえず………
一生懸命歩いてる姿、可愛いすぎかよ。
「(俺、今日可愛いしか考えてねーな。)」
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