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右足首の猛烈な痛みに起こされた。 そう言えば階段から落ちたんだったなと思いながら携帯を確認すると、もう1時間ほど経っている。 秋に入ったばかりとは言え、まだ夏仕様のスーツを着ている俺の身体はだいぶ冷えてしまっている。 それなのに、足首はドクドクと波打つように痛みを主張していてむしろ熱いようにも思われる。 少し動かそうとするだけで痛むため、応急処置も出来なければ階段を上がるのなんて以ての外だ。 「(まじでいてぇ、、、折れてないよな??)」 酔いは覚めたものの何かする気にもなれず、ひたすら寒さと痛みと闘っていた。 「………」
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