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私の家には天使がいる。何言ってんだって思われるかもしれないが紛れもない事実だ。ご丁寧に頭に輪っかを乗せて背中から翼を生やしている。
今日も家に帰るとおかえり、と声がかかる。誰の声かと問われても天使です、としか言えない。奴も自分は天使だと言ってくる。仮に本当に天使だとしてもうるさいから正直天国にでも帰っていってほしい。
今日はとりわけ疲れる一日だった。理不尽な言い分は聞き飽きたが私は聞かなければならないのだ。天使はそんな私にお構いなしに話しかける。
明日も多分この家に、この部屋に天使はいるのだろう。
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