小鉄がいうので

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父は依頼を聞き入れ準備をはじめた。  ぼくは兄弟子の兄弟といっしょにその準備を手伝った。でもモタモタしてしまう。だって父たちといっしょに話を聞いていたから。  同業者が失敗してしまったなんて、邪孤狸とは何て恐ろしい奴なんだろうと、それと父が戦うだなんて。心配で心配で。  なのに父ときたらぼくに今夜から参加しろという。  確かにぼくは十二歳になったけど初陣がそんなにも恐ろしい相手だなんて。
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