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「え? なんか色々増えていますよ? 火炎放射増えてるし。神の仔っていう格好良い称号もありますよ」
「それは、我の仲間を倒したからであろう。それに我の仲間で服を着ている。当然のことだ。神の仔は転生者限定の称号だな。24時間以内にS級の魔物を倒した者に与えられる」
「俺、なんか格好いい称号ついたじゃん」
「じゃあ、火炎放射って、ワイバーンがひたすら吹いていたあのスキルですか?」
「そうだ。我も吹いていたが見事に避けられていたがな」
「成程。ワイバーンの初歩的なスキルですか?」
「そうだ。MPもそんなに使わず使える。我のユニークスキルの死の灰は、燃えたものを必ず灰にするというスキルでな。初歩的なスキルでも我が使えば一撃必殺となる」
「え――そんなに強かったんですか――」
「驚いたろ? 今度敵対する者がいれば披露してやる」
「まあ、見ない事を祈っておきます」
「そうか。それは残念だ」
「て、言う事はだな。ミクちゃんもスキル増えてんじゃね?」
「じゃあ。お願します」
名前:ミク・アサギ
性別:♀
種族:人族
称号:ルーキー英雄
勲章:なし
パッシブスキル:鑑定士、熱無効、熱変動耐性、忍ぶ者、翻弄する者
アクティブスキル:回転乱舞、火炎放射
ユニークスキル:天使の翼
アルティメットスキル:なし
「確かに火炎放射が使えるようになっているな」
「ミク殿もか? 倒したからって毎回入手できる訳ではないのだ。あくまで確率だからな。うぬ等の世界でいうと、アイテムドロップみたいな感じだ」
「成程な。翻弄する者ってのは、恐らくランベリオンの攻撃を一回も当たらずに避けていたから入手できたっぽいな」
「そうですね」
「では、ありがとうございました。また何かあったときはお声がけします」
「勿論です。お待ちしております。村の復興お願いしますね」
「ええ!」
そう言って、俺とミクちゃんとランベリオンは広場に待つ村人のところへと向かったのだった。
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