いざ、カーネル王国

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 それにしても、まあまさに王都って感じだ。10mの道幅で両脇ではアクセサリー、武具、食べ物などを売っていて、人の多さは秋葉原くらいかな? 流石に渋谷とかほどでは無いが賑わっている。馬車が行き交ったりしているから、ゲーム好きの俺としても興奮する。 「いいですね! まさに! って感じで!」 「だな! ランベリオン、こっからは近いのか?」 「そうだ。あと1km先くらいにある」 「OK。あと気になったんだけど、ランベリオンって英雄だったんだな。なんか周りザワザワしているし」 「ですね。めちゃくちゃ見られていて恥ずかしいんですけど」  そう――ランベリオンと一緒にいることで町民の視線を凄く感じるのだ。ランベリオン・カーネルという名前が伊達じゃないことは、この時点でやっと理解できた。このコメディアンワイバーンはめちゃくちゃ人気者だ。なんか知り合いの人いるだろ? って聞いた俺がちょい恥ずかしいんだけど。 「まあ我は10年前にこの国が魔族に襲われていたときに、王国の兵力として加勢したからな。それであろう」 「意外と謙虚なのな。もっと威張るかと思っていた」 「それ、我の印象酷くないか?」 「ランベリオンさんの☆3つって本当に凄いんですね」 「ミク殿は男を悦ばすのが巧いな。そういうのはアザトースって言うんだぞ?」 「ナリユキさん。私、ランベリオンさんの事褒めたのに、神話に出てきそうな名前であざといってディスられました。ぴえん」 「わ、ワイバーンジョークだ」 「テメェ、ワイバーンジョークって言いたいだけだろ。それにぴえんって言っているから安心しな」 「ぴえんって何だ?」 「ヒューマンジョークだ」  どこが面白かったのか分からないが、二人はクスクスと笑ってくれているので結果オーライ。 「真顔の破壊力――」  ミクちゃんはそう言ってくれたので、真顔で言ったのがどうやら面白かったらしい。   そんなこんなやっているうちにギルドへと辿り着いた。
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