モトリーナの村

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名前:ミク・アサギ 性別:♀ 種族:人族 称号:駆け出し冒険者 勲章:なし パッシブスキル:鑑定士、熱無効、熱変動耐性、忍ぶ者 アクティブスキル:回転乱舞 ユニークスキル:天使の翼(エンジェル・ウイング) アルティメットスキル:なし 「この忍ぶ者とはなんですか?」 「これは、足音を消して移動するスキルです。なので、ほら」  そう見せてくれたのだが、言っている通り、足音が全く無かった。もはや不気味すぎる。 「成程。天使の翼(エンジェル・ウイング)というのは、単純に空を飛べるのですか?」 「そうですよ。でも私は剣を使って戦う戦闘スタイルなので、空から一方的に攻撃することはできないんですよね」 「空の敵と戦う時と、撤退用ということですね」 「そうです」 「村長はミクさんとどのような関係ですか?」 「単純に、鳥類討伐の依頼をギルドにかけていたのです。作物が荒らされておりましたので」 「そうだったんですね」 「で、これがグァイアスのお礼となります」  そう言って渡されたのは巾着で、中には金貨1枚が入っていた。 「多くないですか?」  俺の単刀直入な意見だった。いや、そんなに苦労をしていないのに、こんなに貰っていいのか――ほら、ミクさんが俺の事ちょっと睨んでいる。止めて――そんな目で俺の事を見ないで。 「数年間、荒らされていたのでこれくらい訳ないのです」 「この村で耕す果物やお野菜は美味しいと評判らしいです。なので、王国などにも流通していて、王国の騎士が10人がかりでも倒せなかったようなのです。何といっても足が速いので、すぐに追いつかれて食べられてしまうのです」  あのイカれた顔の怪鳥そんなに強かったのか――確かに異常なくらい足は速かったもんな。まあ、俺の逃げ足がやたら速かったから、あんまり実感は無いんだけど。 「折角なので、村を見て行ってください。ミク様と同郷のようなのでお二人の方が話が弾むことでしょう」  村長の提案でミクさんと二人で村を見回ることになった。
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