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目が覚めるとぼやけた視界の中で彼女の姿が目に入った。
「あっ……大…丈夫??」
意識がハッキリしてきて、僕は咄嗟に彼女から離れようと部屋の角に体を寄せた。
「あ、あ、ごめんなさい!!」
「いや、あ、あの……」
まただ。また、胸の当たりが変な感じがする。彼女の「ありがとう」という言葉を思い出すと胸がグッと何かに掴まれているみたいで苦しい。
「具合…どう?大丈夫??」
「え、あ……大…丈夫」
「よかった……。驚かせて…ごめんなさい…。改めてお礼…をさせて?父と義母と妹達を………」
「'''殺してくれて、ありがとう''''」
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