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俺の気持ちを強く押してくれたのは彼女の母親だった。
ある日、大学が終わって彼女の家の近くまで行ってみたのである。
なんとなく彼女に会いたいとふと思ったからだ。
連絡をしないで家まで行ってみた。
すると、
庭にはきれいなガーベラが、地面が見えなかなるほどいっぱいに咲いていた。彼女を家まで送るときはなんとなく遠慮して家の手前までしか来たことがなかっただった。だからこんなにもたくさんのガーベラが育てられているだなんて知らなかったのだ。
「どちら様?」
急に庭から声が聞こえた。
出てきた女性は40代くらいのきれいな方だった。
じょうろを持っていたから水やりの最中だったんだと思う。彼女のお母さんだ。
雰囲気が彼女とよく似ていてすぐに分かった。
「ええっと、娘さんの…ゆ、友人です!!!」
友人としか言えない自分が情けなかった。
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