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お母さんはにやにやしながら明るい声で言った。
「娘は今帰ってきてないんだけど、せっかく来てくれたんだし上がっていく?」
コーヒーを出してくれた。
湯気がのんびりと立っている。
彼女のお母さんはあの子同様サバサバしていて俺の母さんのようにぐいぐい…俺たちがどういう関係なのかとかしつこく突っ込むようなことは全くしなかった。
そして俺はやっぱり緊張していた。
話題がとっさに出てこなくて「ガーベラすごくきれいですね。」とかなんとも薄っぺらいことしか言えなかった。
しかし、以外にも彼女のお母さんは「でしょう?」とケラケラ笑ってガーベラについていろいろ教えてくれた。
そして、また少し静かな時間が続いてから…
「あなた、カウント員でしょ?」と言われた。
「え!?」変な声が出た。
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