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目を覚ますと、朝日がカーテンの隙間から差し込んでいた。幸恵は起き上がり、スマホの画面を開く。そうして、思わず目を見張った。画面には、「11月23日」と表示されていた。ずっと「11月22日」を繰り返していたはずなのに、そのループから抜け出せたのだ。
幸恵はハッとして息子を挟んで眠る大介を見た。昨日と変わらず、大介は確かにその場で眠っていた。だが、不自然に思えるほどに、動かず固まっていた。
ヒュっと冷たいものが幸恵の心を通り抜ける。恐る恐る、大介の手の平に触れてみる。大介の手は、生きている人間のものとは思えないほど、冷たく温もりがなかった。
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