不自然な巨岩

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 それは一言で言うならばーー岩場。  そう、砂漠に岩場である。  あまりに不自然、あまりに不釣り合い。  遠くからでもわかるが、その岩場は全体が明るめの茶色であり、その表面はなぜか砂で覆われていない。  今までもちょっとした大きさの岩はオブジェクト的に存在したが、それはそんなものとは全く違う。  というのも、あのエリアだけは全く黄色掛かっておらず、その周囲一帯が茶色の岩になっているのだ。  しかも、その中心と思われる場所に存在するのは、小山と見紛うほど巨岩。  もしかしたら小山そのものなのかもしれないが、残念ながらもう少し近づかないことには正確に把握することはできない。  いずれにせよ、大きな目標が見えてきたことで少しだけ安堵する。  そして期待も……
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