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「トンズラ……お前の気持ちはわかったし、俺だってできるならそうしたい……でもな、これ以上熱くなったら死ぬわコラ! ふざけんなポンコツステボ! 文句があるなら涼しくしてみせろ!」
度重なるストレスもあったせいか、俺はついプチっと切れてしまった。
別にトンズラが悪い訳ではないし、むしろこいつのお蔭でなんとか精神を持たせられていたというのもあるが、それでも自分の欲望だけを押し付けられるのは苛立つ。
ましてこんな状況じゃ猶更だ。
(す、すまねぇ。俺っちにはできねぇっぺや)
そんな俺に対して、トンズラは申し訳なさそうに謝った。
これは予想外過ぎて、思わず目が点になる。
そしてそう素直に謝られると一気に怒りの行き場がなくなり、むしろ八つ当たりをしてしまったことに対して罪悪感を覚えた。
別に暑いのも、酷い罠があるのもトンズラのせいではない。
「いや、俺の方こそ怒鳴ってごめん。とりあえずさ、このままあの岩場目指そうか」
そんな会話をしながらも、それから10ターン目。
ようやくお目当ての岩場に到着する。
まず近づくことで最初に驚いたことは……
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