不自然な巨岩

7/10
前へ
/2869ページ
次へ
「すっずしぃぃぃーーー!! ヒャッホーー!」  めっちゃ涼しかった。  頭上に燦燦(さんさん)と輝く太陽も、この巨岩によって遮られており、結果、この場所だけは以上に気温が下がっているのだ。  しかもどういう訳か、巨岩から湧き水が流れ出ており、近くには小さな泉が出来上がっている。  当然喉がカラカラな俺は泉に直行するのだけど、サボッテンダの罠を警戒しているため、慎重に周囲を確認しながら近づいていった。  だが気を付けるのはサボッテンダだけではない。  もしかしたらこの場所は、岩に擬態した魔物や、岩場に住む魔物などが奇襲してくる可能性もある。  なので、それらの可能性も含めて安全を何よりも優先しつつ、俺はゆっくり近づいていった。
/2869ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4684人が本棚に入れています
本棚に追加