貧乏農家の三男

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 この家を出たら一人で生きていかなければならないし、当然仕事もない。  故に、少し離れた街に行って冒険者となるしかサクセスに道は残されていなかった。  だが……サクセスは弱い。  本当に弱い。  正直、スライム一匹すら倒せるかも危うい。  彼が強くなろうとするのは当然であった。  それに……小さい時は気にしなかったけど、大きくなるにつれて、毎回ビビアンに守られている自分がみじめに感じ始めたのも理由の一つ。  強くなりたい……。  その想いは日増しに強くなるも、ビビアンがそれを否定する。
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