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アクション
嘉人と一緒にならないように同じ中学の奴があまり受験しない高校に入った。
そのため仲のいいクラスメイトは高校からの付き合いになる。
友人達とお昼を食べた後、教室で喋っている所に女子のきゃあという控えめなイエローボイスが聞こえた。
自分には関係が無いとスルーしてると、クラスの女子から「天羽(アモウ)くん天羽くん!保田(ヤスダ)くんが呼んでいるよ」と明らかに興味津々な声のする方を見ると教室の入り口に嘉人が立っていた。
友人達も「えっ?保田と知り合い?」
口々に聞かれて、嘘をついても仕方がないので「家が隣」と、詮索される前に席を立った。
流石に、ここまで来ているのにLINEの時のようにスルーはできない。
夏月よりも10センチは背が高いであろう嘉人の前に立つ。
高校1年男子の身長平均が168.3センチに対して決して高くない162センチでコンプレックスを感じているところに175センチの嘉人と並ぶと見下されている気持ちになって気分が悪い。
こんな風にこじれる前までは背が高くてカッコいいと思っていたが立場が変わるとこんなにも意識が変わるものだと自虐的な気持ちになる。
「なに?」
「なにって、何でスルーするわけ?話がしたいんだけど」
「僕は話すことは無いんだけど」
嘉人は少しムッとして、夏月の腕を掴んで歩き出す、体力差で負けるため引きずられるように歩き出す
「痛いよ!恥ずかしいし、引っ張るな」
「手を離したら逃げる気だろ」
これは付き合わない限りダメだ
「逃げないから」
嘉人の後ろをついていくと屋上にたどり着いた。
高校に進学してから初めて屋上に来た、それというのも屋上への階段は理系クラスの教室を通らないといけない。入学式で嘉人の姿を見つけてからこの辺りはデンジャラスゾーンとなった。
「それで話って何?」
「いくつかあるけど、まずは昨日の中指立てってどういう意味?」
「別に、お前がこっち見てたから」
「見ただけであんなことされんの?」
「てか、今までお前が部屋で女の子とエロいことするのにカーテン開けっぱなしで、そんなの見たくないからこっちがカーテン閉めてたけど、それっておかしくないか?って悟っただけ」
「エロいことするなら、お前がカーテン閉めろつって思っただけ!」
一気にまくし立てる夏月にすこしあっけにとられながらも「エロい事ってなに?」と鳩が豆鉄砲を食らうとはこのことかと思うような表情で聞いてきた。
「エロい事ってエロい事だよ」
「そんなのしてねぇし
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