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夜、当然二部屋なんてないアパートなので、先生と私は極限まで布団を離して電気を消す。布団は母が昔使っていたものを置いていたので、助かった。
というか、男の人と同じ部屋で寝るなんて、記憶に全くない。もしかしたら、最後にこうしたのも一ノ瀬先生だったのかもしれない。
昔は隣同士。全部一緒だと子ども心にそう思っていた。
でも、今はこんなに違う。
片方は医者として多くの命を助けていて、もう一方の私は無職……。
真っ暗な中、そんなことを考えて眠れなかった。
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