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次の日の朝。
蒼兄ちゃんはいなくなっていた。
「……夢?」
そうは思うけど、テーブルの上には朝食用にやけに豪華な食事が並べられていて、私は昨夜の出来事が夢ではないことを確認する。
そしてテーブルの端、置手紙が一枚置いてあることに気づいた。
『よく寝てたから先に出る。朝食食えよ。今日、隣に引っ越す 蒼』
私は、微笑んでそのキレイな右上がりの字を眺める。そして、後ろにも何か書いてあることに気づいて、くるりと紙をひっくり返した。
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