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神さまがそう言った次の日、聞き覚えのある足音の人間がやってきました。
「試験に受かりました! 神さま、ありがとう」
神さまは、ぼくは何にもできないし、何にもしていないよ、と思ったのですが、ほうっておきました。
人間たちも、時間がたつと来なくなってしまいました。ねがいごとを言うのにあきたのか、かなえたいねがいごとがなくなってしまったのか、それともこの場所にはねがいをかなえる力なんかないことに気がついたのか、神さまにはわかりませんでした。
人通りのなくなった神殿で、犬が卵のにおいをかいだり、猫が日の当たる場所で丸くなっていたり、鳥が卵の上に止まって休んだりしました。神さまはその子たちの相手をすることもありませんでした。
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